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吉村順三と奥村昭雄は「良識」を形にする2017年05月15日

先月ですが、「パッシブデザインの未来を語る」というOMソーラーさんが主催しました講演を聞きました。

当社では、OMソーラーさんは使用していないのですが(OMソーラーに関しては、素晴らしい設備ではありますが、当社では現在のところ出来るだけ設備に頼らずに、建物自体の性能を上げる事を第一とした考え方をもっています。そのため、設備に投入する初期費用を最小限にして建築物外皮性能へ使用しています。)こちらの講演に行った理由は、吉村順三さんにかかわる話を聞きたいと思ったからです。当社で設計するときに参考にさせて頂いています建築家の1人です。その考え方を少しでも知りたかったからです。(もちろん本は読んでいます)

今では古い内容もありますが、頂きました記事でいいものがありましたのご紹介します。

 

[まとめ]

吉村順三と奥村昭雄は「良識」を形にすることを目ざしていたといえる。

ここでいう「良識」とは、数字にではなく、人の感じ方を重視し、自然に寄り添いながら、先人の知恵にも学ぶという謙虚な姿勢で、奇をてらわず、「心地よさ」を形にすることをめざすこと。

吉村のデザインを支えているのは、ヒューマニズム(市民社会への信頼や、人に対する優しい眼差しがそのベースにある)、実測などを通して過去の建築から得た抽斗の多さに象徴される、よく見ることの重視、飽くなき探究心、そしてアメリカで体験した近代テクノロジー。

空気の流をれ意識するということは、内部空間がつながっているのが望ましいことになるから、平面計画だけではなく、断面構成にも意識的であることを意味する。そしてくまなく空気を循環させるための工夫が必要になる。それをデッドスペースを少なくしてやるということだから、住宅の場合は床暖房が有効な手段になる。それをベースに、吉村と奥村のデザインが成り立っている。そこには、ある価値観がうかがえる。

それは、

1)日本の長い歴史の中で培われてきた住まい方の知恵に学びながら、合理的に裏づけられた、体全体で感じられる心地よさを実現すること

2)テクノロジーを活用すること

3)建物に求められる多様な要素を共存させながら、優れたバランス間隔でそれを自身の美学が納得できる形にまとめあげること

4)慎ましい建ち方を心がけること

一見地味であたりまえのようだが、その完成度を究めて非凡の域に至っていることが高く評価できる点であり、われわれが学ぶべき姿勢でもある。

 

 

この写真は、会社にある吉村順三さんの「小さな森の家」から使用致しました。

「ヨシのいえ」